インターネットの適当な人生相談が、ある少年の人生を変えたかもしれない話

2014年か15年の頃だった。僕はその時、コンサル会社に出向していて、毎日深夜まで働いていて、殆どタクシー帰りだった。

よく覚えているのだが、確かその日も1時半ぐらいに帰宅して、ask.fmという質問回答サイトを見ていた。そうすると深夜にもかかわらず一人の中学生から質問が届いた。こんな内容だった。

中学2年生不登校の者です。僕はハーフなんですがそれが原因でいじめられていました。 田舎で日本語もあまりうまくないので余計いじめられます。 | ask.fm/M_znuask.fm

(この前にもやりとりがあったはずだが見つけられなかった)

自分は中学生だが、ハーフで日本語が上手くないからいじめられていて不登校になったという内容だった。なんで中学生がこんな深夜にオッサンのaskに質問をと思ったが、たまたま見かけて、藁にもすがる思いだったのだろう。何かいい言葉をと必死で考えた。

まず、貴方は今が人生の底だから、これから人生は絶対に良くなると断言した。学校は無理していかなくてよいから、とにかく勉強してそこから抜け出して、都会の高校に進学しろという回答をした。

日本語が得意でないと言うから、学校に行かない代わりに、ボランティアか何かで他人との接触は欠かさないようにし、漫画をたくさん読めというアドバイスもした。

僕自身はいじめられた記憶はないが、中学校にポジティブなイメージがなく、いじめられてまで行くようなところでは全くないと思っていた。この後もやりとりがあり、勉強して慶応に入れ、ハーフで慶応ならモテるからと言った。とにかく人生に希望を持って欲しかった。

彼は、ハーフは今の環境ではネガティブな要素でしかないが、貴方がそれを認めてくれて嬉しい、勉強を頑張ってここから抜け出すと言っていた。

それから、たまにあの中学生の男の子はどうなったろうと思い出すことはあったが、連絡の取りようもなく、彼の人生が好転していると良いなと思っていた。 

4年後

質問の4年後にaskに連絡があった。あの時の中学生が高校3年生になって、連絡をくれた。

中学生の時に不登校で質問した者ですが覚えていますか?当時の質問がどうやっても見つからないのですが最後にMさんにaskしたのは4年ほど前だったと思います。ツイッターも見つからなかったのですがやっとこのページを見つけることができました。 結局教室に戻れなかったのですが保健室登校という形ながら中学生活を送りました。高校は絶対に違う環境に行きたいと思って帰国生徒の入試がある首都圏の私立高校を目指しました。英国数の勉強、ボランティア(とても大変)、遠くの塾まで通ったりと色々しました。必死にやって親からもたくさんサポートしてもらって結果無事合格できました。僕にとっては最悪の地元から脱出することができました | ask.fm/M_znuask.fm

入学してからはこんなに違う世界があるんだと思うくらい環境が変わって楽しい学生生活を送ってます。いじめはどこにもなかったです。 今高3で大学は指定校で決まりました。おすすめされた慶応ではないですが同じグループの大学に入学します。 親にたくさん色んな負担をしてもらったので大学でもがんばっていきたいなと思っています。質問した時より身長もだいぶ伸びて下手だった日本語もマシになりました。言われた通り今も漫画たくさん読んでますよ。苦しんでいた時にMさんが今が底なだけでこれからの人生どんどん良くなるとおっしゃってくれたことに感謝しています。行動を起こすきっかけになりました。かなり前のことなので覚えているか不 | ask.fm/M_znuask.fm

本当に驚いた。彼は、顔も知らない見ず知らずのオッサンがネット経由で適当に垂れたアドバイスを全て実行して人生を変えていたのだ。

アドバイスはする方は簡単だが、受け止めて実行するのは難しい。驚いたことに、実行がかなり難しいものもあったのに、彼は僕が言った事ほぼ全てを実行したのだ。回答にも書いたが、彼の人生を良い方向に変えたのは彼の力だが、自分の深夜の思いつきが、彼の人生を好転させる何かのきっかけになったのであれば嬉しいと思った。

行動を変えれば人生は変わる(事もある)

「貴方の人生は今が底で、これからはどんどん良くなる」というアドバイスについては、そうとしか思えなかったが、特に合理的な根拠があったわけでもない。

でも、その言葉に含まれた希望が彼を動かすきっかけになった。前のエントリーにも書いたが、人の人生に良い影響を与えるのは、いつだってポジティブな言葉なんだろうと思う。 

popaikenzo.hatenadiary.jp

大前研一の有名な言葉に、「人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。」というものがある。彼はこれを全てやったから人生が変わったのだが、まずは1つ目の時間配分を変えたことで、2つ目と3つ目を変えるチャンスを得た。

いつまでたっても自分の人生が好転せず愚痴ばかり言っている人に共通するのは、人の話を聞かないことと、行動パターンを変えないことだ。

彼からは行動パターンを変えれば人生が変わる事もあるという事を教えてもらった。質問をしたのは彼だが、教えてもらったのは僕だった

会計士が教える家計簿の付け方

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ask.fmにこんな質問が来ました。

家計簿をつけたいんですが、クレジットの使用残高とかで現在の合計金額がよくわからなくなっちゃいます。いい方法ありますか?

僕も昔は家計簿をつけるのが苦手で、自分が貯められているのか、使いすぎているのかどうかすらわかりませんでした。紆余曲折を経て、今ではほぼ完璧な家計管理が出来ていると自負しています。

ちなみにマネーフォワードは使ってないので、必要なのは、エクセルシートのみです。下記で書いてある事は全部マネーフォワードで出来ると言われそうですが、あえてカスタマイズと分析がしやすいエクセルに拘ります。

家計簿が続かないパターン

  • 面倒くさがり

なんとなく貯金しなければといった漠然とした意識はあるものの、具体的には何もしていない。貯金に対する目的意識も低く、実は貯金がないと、将来どう困るのかイメージできていない。結局のところ、家計にそれほど関心がない。

  • いきなり全てを記帳しようとする

突然思い立って家計簿をつけてみるものの、全ての支出を全部記帳しようとして、疲れてすぐやめてしまう

  • 出来上がった家計簿を見ても、細かすぎて何にお金を使っているのかよくわからない

そのままです。

Step1 まずはストックを追いかける

いきなり支出の全てを記録するのは大変です。電車に乗って、会社に着いて、仕事して帰宅するまでにも無数の出金が発生しますが、一つ一つ記帳してられません。

まずは月末の資産(ストック)を追いかけるようにしましょう。月末になったら、まずは各銀行口座の保有残高を調べて、手持ち現金と足して、現在の現預金保有残高をしらべます。まだ、これにさらに会社への立て替え経費を足して、カード会社への債務額を控除したら、発生ベースの現預金保有残高がわかります。これは10分で終わるはずですので、最低限絶対にやってください。自分のお金が増えているのか減っているのかぐらいは毎月把握しましょう。

まずはこれを毎月続けていくと、段々毎月の支出の状況を知りたくなります。なんで増えたか、または減ったかわからないからです。そこまで来たら次はstep2です。

Step 2 _非経常的な支出だけ記録する

ここからはいわゆる支出を記録していく段階になりますが、全部記録するのは無理なので、毎月使うお金は、記録しないで、非経常的な支出のみ記録しましょう。職場までの交通費や、毎日のお昼代、交通費、飲み物代、クリーニング代は毎月ほとんど総額が変わらないでしょうからそういったものは準固定費として、予想数値=実績として扱います。

毎月決まった支出のもの(月会費のもの)は、記録しないようにします。記録するのは、その月たまたま発生した非経常的な支出だけです。これだけでかなり入力が減ります。

その上で固定費・準固定費と、記録した非経常的な支出を足して、毎月の手取り収入を引きます。この計算結果と、毎月の現預金数値の変動額を比較して比べてみます。大体1万円ぐらいの差であればOKとしていますが、いつもそんなにズレません。もっと細かい性格の人であれば、より精緻にやればいいでしょう。でも最初から一円単位で合わそうするのはやめましょう。大きい支出がわかればいいのです。

差を調査する時に、やはり支出の記録が残る電子マネーやクレジットカードを主体にしていると調べやすいので、なるべく現金は使わないようにしましょう。

Step3_予算を立てる

step2で記録する非経常的な支出については、年間の予算を立てて、毎月の予算と支出を比較していきましょう。ここまで来れば、今年一年どれだけのお金が入って、何にいくら使って、いくらぐらい残るのかイメージできるようになります。

家族で買い物に行っても、「今は子供服の予算が不足しがちだからあんまり買わないようにしよう」とか「外食費は予算から余裕があるから、今日は多少豪華なランチができる」という意思決定ができるようになります。

メリット

単に家計簿をつけられるようになるだけではなく、予算で支出を管理でき、お金に振り回されず、余計な不安なしにお金を使えるようになります。自分がしたい暮らしをするためにはどれだけのお金が必要か正確にわかり、闇雲にお金が欲しくなる事もなくなります。

ちなみに家計簿をつけるようになって、支出は少し増えたかもしれませんが、お金に関する妙なストレスはなくなりました。自己管理能力も高まります。

お金に人生の主導権を奪われず、コントロールできるようになった。今はそんな風に感じています。

 

ポジティブでいこう

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他人を無根拠に励ます事をひどく嫌う人がいる。キングコング西野のスピーチに対しても、失敗を恐れずに挑戦しろなんて無責任ではないかと言う人がいた。

わからなくもない。何の根拠もなく、「きっとうまくいくよ」とか「大丈夫だよ」と伝える事を無責任に感じるのだろう。 

僕も何もなくそう思っていた。だから例えばAという結果を望んでいるが、うまくいくかどうか不安な人を励ます時に、もしBという結果になってもこんなにいい事もあるから、あまり結果を気にせず頑張ってください、というような励ましをすることが多かった。責任が取れない事に対して、無根拠な事を言う事に抵抗があり、Aという結果になる事を保証するような事は言えなかった。

でも、それって単なる自己保身ではないかと思う事もある。逆に無根拠な励ましが他人を救う事あると最近は思う。

怪我した時の話

このブログでも書いたが、ランニング中に大腿骨頸部を骨折して、あれよあれよという間にどんどんまずい事になり、急いで手術はしたものの、治る可能性は50%、治らなければ人工股関節という状況があり、呆然としていた頃のことだ。

医者は無責任な事は言わなかった。治るかどうかは天のみぞ知る、骨折した時に、壊死するかどうかはもう決まっているから、やれる事をやっていきましょうという態度だった。間違っちゃいない。甘い事は決して言わなかった。周りの人も、同じ感じだった。人事を尽くして天命を待つしかないと。全くの正論だ。

でも1人だけ、

「治りますよ。必ず治りますからリラックスしてください。あまり考え込まないでください。絶対治りますから大丈夫です」

と言ってくれた人がいた。

この人は何を根拠に言ってるのだろうとは思わなかった。この人は、切羽詰まった自分には見えてない何かが見えていて、そういう人から、客観的に見たら自分は治るように見えるんだ、本当に治るのかもしれないと思った。彼はものすごく自信ありげに治ると言い切ったのだから、何かあるのだろうと思った。

もちろんその後も苦しい事は何度もあったが、その時に言われた事を思い出して、気を取り直す事が何度もあった。その言葉を信じて、何となく自分は治るんじゃないかと思うようにした。

治った時、その人に「ほら、だから治ると言ったでしょう」と言われた。本人も覚えていたのだ。

無根拠な励ましは時に人を救う

ロジカルに、合理的に、他人を励ます事は時に簡単だ。

「これがダメになったからって死ぬわけじゃない」

確かにそうだ。それは正しい。でも、死ぬわけじゃなくても、本気で悩んでる人に、その言葉は何の救いにもならない。

何の根拠もなく「貴方は治りますよ」と言えば、もし治らなかった時に逆恨みされるかもしれない。そこまではいかなくても、「何を無責任な」と思うかもしれない。

でも、無根拠でポジティブな励ましが、時に人を救う事もある。前向きであれば、いくら無根拠でも励ませば、いい結果が出ると言いたいわけじゃない。ケースバイケースだ。でも、いつでもロジカルである事が正解であるわけではないのだ。そして、他人の人生を変えるような言葉は、いつだってポジティブなものなんだと信じている。

(この人間心理につけ込むのがスピリチュアル系なのだが、ここではそのリスクについて語る事は本題ではないので、またの機会に譲ります)

 

 

 

キングコング西野のプレゼンスキルの高さに感動した

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話題になっているキングコング西野氏のスピーチについて、なんとなく見てみたところ、人に自分の考えを効果的に伝えるためのノウハウが、詰め込まれていて、率直に感動しました。

キンコン西野 伝説のスピーチ「人生に失敗など存在しない」平成30年度近畿大学卒業式 - YouTube

プレゼンの技術がすごく、1人の人間がここまでの練度で物事をなすために、どれだけの訓練を積んだのだろうと思うと気が遠くなりました。

しかしネットで思いのほか評判が悪い模様。

深爪@新刊「深爪な"誰にも話せない"お悩み相談」発売中 on Twitter: "「いつか絶対に報われる日が来る」なんてのは無責任な言葉でしかなく、なんの励ましにもならないし、そもそも「針が重なったからってなんだよ」と思っちゃったので、もうぜんぜん頭に入ってこない。"

弁護士大西洋一 on Twitter: "新社会人には、こういうふわっとした例え話(よく分からないが故に後で何とでも解釈できるやつ)をしてきて上から目線で俺のところまでこいと言う人に気をつけろという話をしたい。マルチ・宗教・自己啓発・投資勧誘などで本当に多いんだわ。こういうの。 https://t.co/J1XBqoQ0fG"

僕は西野氏について何の予備知識もなく、何となく嫌われているのは知ってましたが、動いているところは初めて見たぐらいです。このプレゼンの何がすごいのか解説していきたいと思います。

客を自分の会話に参加させるには

プレゼンで難しいのは、スピーカーとリスナーの距離感です。スピーカーが自分の話に一生懸命になっても、リスナーがその話に全く参加しておらず、独りよがりになってしまう事はよくある事です。どうやってリスナーの関心を自分の話に引きつけるか。

ここで彼がとったのは、入場をやり直す事で、リスナーに声を出させ、席を立たせる事でした。

私は会社でよく研修講師をやるのですが、リスナーに参加してもらうために、最初に立って、もらい、立ったままのテーブルディスカッションで、声を出してもらっています。座ったまま話を聞いているとどうしてもだれてくるので、一旦立って声を出してもらう事で、まず自分たちもプレイヤーであると認識させるのです。これはリスナーの注意を引きつける意味で、非常にいい方法です。これによって一体感を生んで、自分の話に入ってきてもらう。

何度もはできないでしょうが、非常に巧みな手だと思いました。

入場やり直しの際には、余りにもスムーズにVTRが流れた事から、あれは元々打ち合わせ済みだったのでしょう。全てが緻密に準備されています。

冒頭のディズニーを倒す映画の話は、単にビッグマウスなのですが、後の話につながる伏線になっているという点でも、巧みな構成だと思います。人間は冒頭の話が一番印象に残りますからね。

 

プレゼンで自分を好きになってもらうには

プレゼンを聞いてもらうには、リスナーからこの人は面白そうだ、話を聞いてみたい人だと思わせる必要があります。

彼は相方や同期の面白いエピソードを話す事でお笑い芸人らしく、観客の心を開くことを試みました。やはり人に自分の話を受け入れてもらえるラポールを築くには、笑いが最も有効である事は言うまでもありません。

でも、彼は元々根っからの嫌われ者。ただ、その後の話に繋げていくためには、学生たちに、この人そこまで悪い人じゃないのではと錯覚してもらわなきゃいけない。

まずは自分は嫌われ者であるという自虐をしながら、相方や同期の悪口を言うと言いながらも、彼らとの仲の良さが、随所にさりげなくアピールされています。そして、彼らのエピソードからネガティブな過去であっても過去を変える事ができるという構成に繋がっていきます。一見無駄話のようで、少なくとも3つ以上の狙いを持って緻密に構成された話だと思います。

笑いを取りながらも「この人口は悪いしイキってるけど、そこまで悪い人ではないのでは?」と一瞬でも思わせたら勝ちだったのでしょう。きっちり笑いを取って後半の本題に入っていきます

当たり前の事を角度を変えて何度も言うことの大事さ

後半のスピーチは実はツッコミどころが満載です。理論上は失敗というものはないという主張は彼の持論なのでしょう。でも、その失敗で死んでしまったらどうなるのでしょう?

過去を変える事ができるという主張はわかりますが、未来は変えられないという主張は、よくわかりません。ただ一般に言われている事と逆にする事で印象には残ります。

時計の話も12時になることや、長針と短針が重なる事を勝ちと定義していますが、これは何の説明もなく、よくわかりません。11時台で長針が短針に追いつかないからと言って、何故それが人間の苦難を示すことになるのでしょうか。

しかし、そんな事はどうでもいいのです。

彼が伝えたかったのは、冒頭から繰り返している「明けない夜はないから、負けてもいいから挑戦を続けろ」ということなのです。

それは非常にありふれたメッセージですから、これをそのまま言っても何も伝わらない。そして、一回のプレゼンで、沢山のメッセージを込めても消化不良になります。そこで、彼は伝えたいメッセージを一つに絞り、言い方を変えてそれらを繰り返しました。時計の話だってよくわからないけど、11時台だけは長針は短針に追いつかないんだという普段注目していなかった些細な気づきを、メッセージに無理やり組み合わせる事で、メッセージが頭に残りやすい仕掛けになっています。

終わった後に何が言いたかったのかよくわからないプレゼンが一番ダメなプレゼンですが、今回のプレゼンは誰が見ても、最初から最後までまで「挑戦する事が大事」というメッセージで貫かれていて明瞭です。そのメッセージを頭に残すためにいろんな仕掛けがなされ、このメッセージが繰り返されている。

これがよいプレゼンの見本だと思います。話の中身はありふれていて凡庸ですが、それを効果的に伝えて、相手の印象に残す為の技術が卓抜しています。

これが冒頭に彼が言ったコミュニケーションで、このプレゼンはそのお手本として今後も残っていくと思います。

 

荻野稔(おぎの稔)大田区議会議員はなぜ当選できたのか

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口座の不正譲渡で議員辞職をし、その後、元上司であり、日本維新の会の同僚議員であった柳ヶ瀬氏から、寸借詐欺の疑いありとしてfacebook上で告発されたおぎの稔氏が、2019年の大田区議会選挙で、無所属にて見事に当選を果たした。

荻野稔(おぎの稔)前大田区議会議員に対する同僚議員の告発について - Mのブログ

政党の援助もないなか、本人の不祥事もあり、厳しい戦いになるかと思われたが、予想を覆しての逆転勝利となった。その原因を考えてみたい。

そもそも倍率が高かった

国政選挙や都議会選挙は注目度も高いが、個人的には、区議会議員選挙は投票には行くものの、いつもえいやで誰かを選んでおり、結果を気にする事も殆ど無かったように思う。

今回おぎの氏が当選した大田区議会選挙は70名が出馬して、50名が当選した。これはいわゆる世の中で数多ある選抜の中では、決して高い倍率であるとは言えない。

選挙速報

泡沫候補や記念出馬と思われる人たちを除けば実質倍率は極めて高い。

横浜の神奈川区では、無投票当選が決まった

横浜市議選で戦後初の無投票当選 定数5の神奈川区 | 選挙 | カナロコ

他にも中核派の女性が当選したり、(余談ですが、この人昔からよく見かけますが、どんどん綺麗になってますよね」

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有名な泡沫候補であったマック赤坂氏も港区で当選、幸福実現党や反NHK党も議席も増やしたようだ。国政選挙とは余りにも厳しさが違う印象だ。

率直に言って、区議会議員選挙や市議会議員選挙は、数を絞って待遇を向上させ、質を担保する必要があると思われる。

地元で地域活動に汗を流し、しっかり顔を覚えてもらっていた

おぎの氏は前回の当選から300票ほどしか減らしていない。日本維新の会をクビになった事も、口座譲渡不正で辞職になった事もそれほどマイナスにならず、しっかりと支持者を掴んでいたということだ。

大田区の最低当選ラインは2500票であり、大田区人口の70万人のうち、浮動票を除いたたった2000人を味方につければ当選できるというのはそこまで高いハードルではない。区議会選挙は国政と違って数十人の中から一人を選ばなくてはならないが、正直言って、それだけの候補者の政策を吟味することは不可能であり、地元のイベントでよく見かける、駅前でよく演説していて親しみがある、という理由で投票者を選択する事が殆どだと思う。

そういった選挙ではどれだけ地域に密着して行動できていたかが全てで、彼はそれが出来ていたのだろうと思う。開票当日ですら、彼の地元の施設で火災報知器が鳴ったと聞くや、直ちに様子を見に行っていた。そういった行動が身体に染み付いており、それが有権者に評価されたのだろう。

不祥事はマイナスにならなかったのか

結論から言えばあまり影響はなかったのだろう。彼は「オタク議員」としてネットで名を馳せ、表現の自由を守る議員として活躍していたからこそ、不祥事後のネットの逆風は強かった。明らかにネットでの勢いは失速したが、現実の選挙にはそれほどの影響がなかった。

ひょっとしたら、有権者は寸借詐欺疑惑はおろか、不正口座譲渡事件すら知らない、もしくは知っていてもおぎの稔議員とは結びつかなかったのかもしれない。

そういう意味では、同僚から告発された寸借詐欺疑惑について一言も説明しないで、だんまりを貫くのも、選挙戦略としては正解だったのかもしれない。有権者はそんな事は知らないのだから、藪蛇をつつく必要はないし、そんな事で消耗するぐらいなら、駅前で自分の名前を連呼した方が遥かに得票に結びつくだろうから。

辞任からここまでの彼の行動は選挙に勝つという意味では合理的だったのだが、同僚から告発された不祥事を、有権者に説明せずに隠して、選挙に勝ったという汚名は残った。彼の禊はまだ済んでいない。今度は公人として、自らに対する疑惑に対して、きちんと事実関係を説明する事を望みたいと思う。案外と大した話ではない可能性も残っているのだから。

今更だが、秋元康には年頃の女の子を預かる資格がない

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ついに山口真帆さんが引退してしまいました。

痛いニュース(ノ∀`) : 山口真帆さん、NGT48を卒業 「私がアイドル活動をできる場所はなくなってしまった」 - ライブドアブログ

僕はアイドルの情勢について全く詳しくはないのだけれとも、AKB周りで事件が起こるたびに、何でこのグループの責任者として見られている秋元康が、だんまりを決め込んで表で説明しないのか、いつも全く理解できません。

秋元康は、制作・企画とかの得することには自分の名前を出して、問題が起こると全く表には出ないで、下っ端のハゲみたいなのが出てきて、よくわからない説明をする。彼らにも権限がないのか、説明の歯切れも悪い。

秋元康が、無責任な態度を取るのはこれが初めてではありません。

AKB握手会傷害事件時の対応

2014年に起きたAKB握手会傷害事件は、会いにいけるアイドルとして始まったAKBの存在基盤を揺るがすような重大な事件だったと思います。当たり前の事ですが、あらゆる仕事は安全が第一です。

秋元康は年頃の女の子を預かる責任者として、今後にアイドルの生命や安全を守るために、どうしていくのか、世間に対して説明し、女の子たちを守っていく責任があったと思います。しかし彼は当時公の場に出ても、何もコメントせず無責任な態度をとり続けました。

事件から1ヶ月経って出したコメントがこれ

秋元康ついに事件語る「メンバーに臨床心理士付きっきり」 - LINE NEWS

臨床心理士つきっきりってどこまで他人事なんだって感じだし、とても責任者のコメントとは思えません。

結局、数ヶ月であっさりと握手会を再開したものの、今後の安全確保について、秋元康からの説明はなかったと思います。

山口真帆さんの件は今回の件とは違いますが、女の子を守らない、対策を取らない、説明しないの無責任体質は全く変わっておらず、このグループが存続する限り、似たような問題はこれからも起きると断言します。

なぜマスコミは秋元康のコメントを取りに行かないのか 

NGTの件については、そもそもの発端として山口真帆さんの安全が、グループのファンにより危険に晒され、それらは内紛がきっかけであったと言われています。そして、山口真帆さんは最終的にグループのあり方に疑問を公に提示して、やめる事になりました。

これに対して今後にどのようにグループとして対応するのか、一切公にコメントを出さない秋元康も異常ですが、ろくにコメントも取りに行かず秋元康の責任を追及しないメディアも異常です。

女の子たちに罪はありませんが、結局は秋元康の傘下にあるグループにいる彼女たちを応援し、お金を落とす事で、秋元康という受け皿に金が入り、この無責任体質が継続して、女の子たちがいつまでも危険に晒される事になります。本当にそれでいいのかファンも考えていく必要があると思います。彼がいなくなってもアイドルという存在がなくなるわけではないのです。

この件はNGTだけの問題ではなく、秋元康を頂点とするAKBグループ全体の問題と考えるべきでしょう。

 

若い人に伝えたいこと。思っていたより、酒は身体に悪い

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知り合いの旦那さんが、鬱からくる酒の飲み過ぎで肝硬変になったらしい。それだけでも、残念な話だが、脳に来てしまい、言動がおかしくなったり、奇行が目立つようになり、仕事もできなくなってしまったようだ。

本当はお酒は怖い

酒で単に身体壊して野垂れ死ぬだけならまだいいが、身体が壊れる前に脳にきてしまった人は周りが悲惨だ。そこまでいかなくても酒を大量に飲む人は、高齢になると飲んでいない時でもロレツが回らなくなっている印象がある。アルコールは、一時的に脳の機能を麻痺させる機能があり、これを求めてお酒を飲む人もいるが、恒常化すれば、脳に悪い影響が出るのは、素人でも何となくイメージできる話だ。

若い人には酒にはそういうリスクもあるのを知っておいてほしい。世の中には酒は百薬の長だとか、適量ならば良いと言ったお酒の害を軽視し、メリットを強調するような言説が目立つが、30も後半になると、酒で人生を壊した人の話をチョロチョロと聞くようになる。

マスコミではあまりそういった人を取り上げない。スポンサーへの配慮もあるのだろうか。酒は外食産業とも深く結びついており、市場規模が巨大であることから、酒に関するネガティブなリスクはマスコミも積極的に報道せず、むしろメリットを強調しがちになる事はあり得る話だ。

どんな人が飲みすぎてしまうのか

印象としては真面目な性格だが、メンタルが弱く、コミュ力が低くて孤独な人ほど、過剰にお酒に傾倒して身体を壊しているイメージがある。彼らは運動や健康的な生活そのものを内心で馬鹿にしてしまう傾向があるように見え、殆ど続いていない。

大酒飲みである事をアイデンティティとし、それをネタにしたり、自虐に走る状態もまずい。

そういう人たちは、次のステップとして、酒を飲むことをことあるごとに正当化し、少しでもその事に意見されたら激しく怒るような状態になる。こういう人は完全に依存症だ。

じゃあ、どうする?

最近の研究では、お酒の適量はゼロ、つまり飲まないのが最も身体に良いことがわかってきた

「お酒は少量なら健康に良い」はウソだった? | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

酒はコミュニケーションツールと割り切り、一人でいる時には極力飲まないのが正解なのかもしれない。

20代のうちはとにかく飲み会が多かったので、酒はよく飲んだし、イッキ飲みみたいな事もよくやっていた。しかし30超えて前日に酒を飲むと次の日しんどくなる事が多くなり、これはかなり身体に悪いんじゃないかと思うようになってから、あまり飲まないように心がけるようになった。家でもたまに飲むがそれも完全にやめようと思っている。

ただし、ストレス解消効果のようなものはあるので、完全に否定はしない。ただし、人生を壊すリスクがあり、壊された人が何人もいるのに、そういった人たちは余り可視化されていない事を知った上で、怖がりながら上手に付き合って欲しいと思う。