30代の大腿骨頸部骨折記録⑨〜松葉杖通勤〜

 松葉杖での通勤が始まりました。朝5時半に起きて6時半までの電車に乗り、優先席に行けば大体の場合は座る事ができました。ただ、やはり席を譲ってくれない人もいて、大体はオッサンでした。女性は殆ど譲ってくれました。

ある女性が席を譲ってくれたのに、いきなり隣のオッサンがどかっと座ってしまい、女性が怒った事もありました。

まだ寝たふりをするならわかるのですが、目の前に片足浮かせた両手松葉杖の人間がいるのに、堂々と優先席に座ってられるのは、腹が立つというより、メンタルがすごいなぁと感心するほどでした。

松葉杖での免荷移動は既に慣れていたので、女性が歩くぐらいのスピードで歩行できましたし、15分程度の連続使用なら体力的に殆ど問題はありませんでしたが、キツかったのは免荷でした。

例えば電車で座席に座る場合にも、これだけの行程が必要です。

  • 片足を浮かしながら松葉杖を立てかける。転ばないように片手で常につり革をもつ。
  • 片手でリュックを外して、地面に置く。ケンケンで方向転換をしながら、松葉杖とリュックを拾って椅子に座る。この工程だけ両手がふさがっており、ふらっと来て足を着いたら終わりなので、スムーズかつ慎重に行う
  • どかっと座ると股関節に負担がかかるので、片足スクワットの要領でゆっくり触る。

椅子から立って、リュックを回収して降りるのも大変でした。いつも2駅ぐらい前から混み具合を見て、どこに松葉杖を立てかけて、どうリュックを回収して降りるかシミュレーションしていました。

足さえ地面につけられたら何も難しい事はありません。日常生活における免荷の負担は甚大でした。

雨が降った時の移動も大変でした。両手が塞がっているので、傘がさせない上に、マンホールなどの金属を踏んだら、一気にツルッといきます。6ヶ月の松葉杖生活で、3、4回ほどつまづいて足をついてしまったのですが、全て雨の日でした。雨の日の移動には本当に神経を使いました。

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(この小汚いグローブは自転車用のグローブを松葉杖使用に流用しました。ないと一瞬で皮が剥けます。こんなものでも半年お世話になったので、未だに捨てられません)

左足を全く使わないので、どんどん脚も細くなっていきました。ただし筋トレの類は股関節に負担がかかる事を懸念して、O医師が歓迎しなかったので、殆どやりませんでした。

左足を使わず、ふくらはぎがポンプの役割を果たせないので、つま先がブヨブヨに膨らむようになってしまいました。血流がうまく通ってないという事になるので、骨頭壊死の確率を上げるのではないかと懸念し、5万ほどしましたが、つま先のマッサージ機を購入し、毎晩マッサージをするようにしました。

6月中旬の診察でもあまり進展はなく、引き続き免荷継続となりました。とにかく早く荷重を開始したくて仕方ありませんでした。他の頸部骨折した人のブログを見ていると、殆どの人は1ヶ月以内に荷重開始しています。僕は既に2ヶ月経過していたのに、未だに荷重を開始する事ができませんでした。