会計士が教える家計簿の付け方

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ask.fmにこんな質問が来ました。

家計簿をつけたいんですが、クレジットの使用残高とかで現在の合計金額がよくわからなくなっちゃいます。いい方法ありますか?

僕も昔は家計簿をつけるのが苦手で、自分が貯められているのか、使いすぎているのかどうかすらわかりませんでした。紆余曲折を経て、今ではほぼ完璧な家計管理が出来ていると自負しています。

ちなみにマネーフォワードは使ってないので、必要なのは、エクセルシートのみです。下記で書いてある事は全部マネーフォワードで出来ると言われそうですが、あえてカスタマイズと分析がしやすいエクセルに拘ります。

家計簿が続かないパターン

  • 面倒くさがり

なんとなく貯金しなければといった漠然とした意識はあるものの、具体的には何もしていない。貯金に対する目的意識も低く、実は貯金がないと、将来どう困るのかイメージできていない。結局のところ、家計にそれほど関心がない。

  • いきなり全てを記帳しようとする

突然思い立って家計簿をつけてみるものの、全ての支出を全部記帳しようとして、疲れてすぐやめてしまう

  • 出来上がった家計簿を見ても、細かすぎて何にお金を使っているのかよくわからない

そのままです。

Step1 まずはストックを追いかける

いきなり支出の全てを記録するのは大変です。電車に乗って、会社に着いて、仕事して帰宅するまでにも無数の出金が発生しますが、一つ一つ記帳してられません。

まずは月末の資産(ストック)を追いかけるようにしましょう。月末になったら、まずは各銀行口座の保有残高を調べて、手持ち現金と足して、現在の現預金保有残高をしらべます。まだ、これにさらに会社への立て替え経費を足して、カード会社への債務額を控除したら、発生ベースの現預金保有残高がわかります。これは10分で終わるはずですので、最低限絶対にやってください。自分のお金が増えているのか減っているのかぐらいは毎月把握しましょう。

まずはこれを毎月続けていくと、段々毎月の支出の状況を知りたくなります。なんで増えたか、または減ったかわからないからです。そこまで来たら次はstep2です。

Step 2 _非経常的な支出だけ記録する

ここからはいわゆる支出を記録していく段階になりますが、全部記録するのは無理なので、毎月使うお金は、記録しないで、非経常的な支出のみ記録しましょう。職場までの交通費や、毎日のお昼代、交通費、飲み物代、クリーニング代は毎月ほとんど総額が変わらないでしょうからそういったものは準固定費として、予想数値=実績として扱います。

毎月決まった支出のもの(月会費のもの)は、記録しないようにします。記録するのは、その月たまたま発生した非経常的な支出だけです。これだけでかなり入力が減ります。

その上で固定費・準固定費と、記録した非経常的な支出を足して、毎月の手取り収入を引きます。この計算結果と、毎月の現預金数値の変動額を比較して比べてみます。大体1万円ぐらいの差であればOKとしていますが、いつもそんなにズレません。もっと細かい性格の人であれば、より精緻にやればいいでしょう。でも最初から一円単位で合わそうするのはやめましょう。大きい支出がわかればいいのです。

差を調査する時に、やはり支出の記録が残る電子マネーやクレジットカードを主体にしていると調べやすいので、なるべく現金は使わないようにしましょう。

Step3_予算を立てる

step2で記録する非経常的な支出については、年間の予算を立てて、毎月の予算と支出を比較していきましょう。ここまで来れば、今年一年どれだけのお金が入って、何にいくら使って、いくらぐらい残るのかイメージできるようになります。

家族で買い物に行っても、「今は子供服の予算が不足しがちだからあんまり買わないようにしよう」とか「外食費は予算から余裕があるから、今日は多少豪華なランチができる」という意思決定ができるようになります。

メリット

単に家計簿をつけられるようになるだけではなく、予算で支出を管理でき、お金に振り回されず、余計な不安なしにお金を使えるようになります。自分がしたい暮らしをするためにはどれだけのお金が必要か正確にわかり、闇雲にお金が欲しくなる事もなくなります。

ちなみに家計簿をつけるようになって、支出は少し増えたかもしれませんが、お金に関する妙なストレスはなくなりました。自己管理能力も高まります。

お金に人生の主導権を奪われず、コントロールできるようになった。今はそんな風に感じています。