窓を横切る飛行機を数えるバイトについて

(下ネタも含まれるので、苦手な方は戻ってください)

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Sくんとの思い出

学生時代の友人にSくんという人がいた。Sくんは少しエキセントリックなところがあり、関西でいうところの少し濃いキャラだった。早口でオタクだった。

大学の時に、Sくんを含めた仲間で集まって飲み会をした。もう二十歳を過ぎていたと思うが、彼は童貞だった。彼の大学の部活の先輩が見かねて、彼をファッションヘルスに連れて行った。

彼がいうには、なんと彼は30分しか時間がなかったのに、3回射精する事が出来たらしい。

…いくらなんでもそれはない。彼は性欲が強い男で、確かに当時は20そこそこだった。でもさすがにそれは無理だ。僕らはフカシこいてんじゃないと彼を問い詰めた。

本当だと言い張る彼は、証拠として女の子からもらった名刺を提出してきた。それを見た僕らは強く目を瞑って、天を仰いだ。

そこには、

次は4回目ガンバろうね💕❤️

と書いてあったからだ…

なんてこった、、フカシじゃなかった、、

そして、彼はその女の子に運命を感じたらしい。彼はその子が好きになってしまい、またその女の子も自分の事を好きになったと主張してきた。さすがに、僕らもそれは鼻で笑うしかなかった。よくいるヤバイ客だ。彼女たちはビジネスなんだから、勘違いしちゃいけないと僕らは滔々と語った。でも彼は聞かなかった。まぁ犯罪にならないなら、通う分には構わないだろうというところで落ち着いた。

 

ヤバイバイトについて

その後、風の噂で、本当にSくんがその女の子と付き合っているという話を聞いた。信じられなかったが、彼は何しから底知れぬ才能を感じさせる事があった。

そこで彼の家に行って真偽を確かめることにした。

彼の家に行くと、なぜか彼の両腕が赤く腫れ上がっていた。ふと炊飯器の横に目を移すと、黒い革のムチが転がっていた。強く目を瞑った。その件については何も聞きたくはなかった。

彼に話を聞くと、その後すぐに付き合う事になり、もう半年ほど経過したらしい。非常に束縛が激しく今でいうメンヘラだったようだが、幸せに暮らしているという事であった。

ただ彼女には借金があったので、バイトしてその借金を肩代わりしようとしていた。そのため、彼は働きづめで、げっそりと痩せていた。でも、彼がいいならそれでいいのだ。

彼が最近ヤバイバイトをしたという話をした。もちろん違法ではない。

ただ、2畳ほどの部屋に詰め込まれ、会ったこともないオッサンと一緒に、窓を横切る飛行機を数えるバイトだったらしい。

そのオッサンは全くコミュニケーションが成立しないタイプで、それがきつかったとのこと。なおバイト中は、外出は許されず、飯時になるとドアが数センチほど開き、そこからパンと牛乳が投げ込まれるらしい。。

3日ほど缶詰になり、ひたすら飛行機を数えたが、給料はかなり良かったと言っていた。ただ気がおかしくなりそうなので、二度とやりたくないと言っていた。強いバイトばかりしていた彼でも耐えられなかったのだ。

それから20年ほど経つが、未だにその仕事の意味がわからない。空港反対運動をしている団体が、データを取りたかったのではないかという仮説を唱えた者もいたが、真偽はわからない。一体なんだったのだろう。今となっては誰にもわからない。