吉本の件の問題の本質は、吉本興業と反社の関係にある

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「元々は宮迫たちが悪い話で吉本が悪者になっているのは違和感を感じる」という人たちが多いのですが、彼らは大事な事を忘れていると思います。

宮迫、田村亮(以下全て敬称略)の会見に端を発した一連の騒動により、吉本批判の機運高まり、松本人志が動いたと思えば、翌日には、加藤がスッキリで怒りの名演説を行い、その夕方には岡本社長が世紀のグダグダ会見を行うという目まぐるしい展開の中で、何が本質なのかわかりにくくなっています。

この件について、最も大事な事は、「吉本という会社と反社との関係」であって、あの記者会見で重要だったのは、「吉本主催ではないが、他のイベント会社のイベントを通じて、吉本も反社からお金を受け取っている」ことと、「件の闇営業の現場には、吉本の社員もいた」の二つの告発だけなのです。

吉本も反社からお金を受け取っている?

これは宮迫が記者会見で言っていたことですが、最初に聞いた時はそんなはずがないと思いました。もしそれが事実なら一介のお笑い芸人に過ぎない宮迫たちがお金を受け取るのと、吉本が企業として反社からお金を受け取るのでは、コンプライアンスに関してより重い責任を負う後者の方が明らかに罪は重いはずだからです。まさかそんなはずはなく、宮迫の苦し紛れの言い逃れだと思っていました。しかし、どうもそうではなさそうです。

吉本主催ではなく他のイベント会社主催とはいえ、協賛にバッチリ例の反社の名前があり、イベント会社を経由して、吉本も金を受け取っています。

宮迫たちが反社からお金を受け取ったのは悪い事かもしれません。嘘をついたのも悪い事です。しかし、吉本が、他のイベント会社経由とはいえ、反社からお金を受け取るのはなぜ許されるのでしょうか。むしろ入江の言う「吉本も間接的にとはいえ、お金を受け取っている会社だから大丈夫」という言い分は説得力があり、宮迫たちが大丈夫だと思ってしまったのは仕方がないようにも思われます。

ここは当件の最大の重要ポイントだと思いますが、なぜマスコミはこの点を全く追及しないのでしょうか。これでは田村亮が示唆した通り、吉本とマスコミはグルだと思われても仕方ありません。

闇営業の現場に吉本の社員もいた?

宮迫が言うように、闇営業の現場に吉本の社員がいたとしたら、この闇営業を吉本は知っていたということになると思います。これは重大な事実なので、もし事実と異なるならば、吉本は即座に反論すべきですが、何か有効な反論はあったのでしょうか。これもマスコミ各社はほぼスルーしている状況です。

芸人と顧客が吉本を通さず直で営業するから闇営業と呼ばれるのであって、吉本が知っているならそれは闇なのかという疑問が生じます。

ここで一つの疑惑として浮かび上がるのは、「元々、吉本がコンプライアンス上、受けられない反社の営業のうち、過去のしがらみから断りにくいものについては、入江に受けさせて吉本の芸人を派遣していた。そのため吉本は当然この営業の事も知っており、トラブル防止のため社員も同席させていたが、この件が露見するや否や、即座に入江をトカゲの尻尾切りした」というものです。

もちろん証拠は何もありませんが、吉本の社員が現場にいた事、宮迫たちが引退をかけてまで記者会見をあれほどやりたがった事、吉本は割と優秀な稼ぎ手である宮迫や田村亮を辞めさせてまで記者会見を阻止したかった事などが、上記の説明で、一旦繋がってはしまいます。宮迫は退社を選んでまで、「吉本社員が現場にいた」というメッセージを視聴者に残したわけです。ここまでマスコミがこのメッセージを無視するとは予想できなかったかもしれませんが。

吉本には、これらの疑惑を否定するためにも、是非「吉本社員は現場にいたのか?いたとしたらそれはなぜ?」という点について、説明を頂きたいと思います。

松本人志加藤浩次の動向について

大崎会長に恩がある松本は、体制を守るべく動いているし、今回の件は大崎岡本体制にあると確信する加藤浩次は自分の進退をかけて、大崎と岡本に退陣を迫りました。

僕は加藤浩次の演説にはグッときましたし、正直、感動しました。自分が正しいと思った事のために、損得を無視して、またその決断に対して家族の理解を得て、手持ちのチップをフルで自分の正義に張れるのは男の憧れです。松本の優しい気持ちもよくわかります。しかし両者の行動はベクトルこそ違えど、今回の問題の本質を見失わせる行動になっています。

本質はあくまでも、「吉本と反社との関係は切れていないのでは?それが露見しそうになるや否や、入江や宮迫たちを排除して自分たちを守ろうとしたのでは?」という点にあり、彼らの行動は、残念ながら、実はこの本質を見えにくくしています。この点については、吉本とマスコミの馴れ合い体質により、これからも追及はなされず、なぁなぁになるのだろうと諦めています。

ライブドアニュース on Twitter: "【全文】吉本興業、宮迫博之めぐる報道についてコメント発表 https://t.co/YCcO19xkbZ 金塊強奪事件の主犯格とされる男の会合に同席し、金銭を受け取ったと『フライデー』で報じられたことについて、声明を発表した。… "

また、吉本は今週発売のフライデーの記事を受けてコメントを出しました。コメントは支離滅裂な内容で、フライデーの記事に困惑して宮迫を信じていいのかわからないと言いながら、次の行では疑うことなく信じていると記載しており、意味不明です。分かる事は、宮迫に対する意趣返しで、単なる嫌がらせのコメントだろうなということです。自社のタレントの発言と、何の裏付け証拠もない反社の戯言を比較して、何を信じていいのかわからないというなら、たとえ宮迫が最初に嘘をついたという経緯があったとしても、もはや吉本にタレントをマネジメントする資格はないと思います。